2017よく聴いたアルバム10
気付けば2017年もあと1ヶ月で終わりですね。
今年は気に入ったアルバムがたくさん出ました。迷いながらもベスト10を選んだので、紹介させていただきます。やっぱりロックばかりになってしまいましたが。ちなみに洋楽限定です。(あと自分がやってるバンドに近いジャンルは意図的に外しました。)
10. (Sandy)Alex G / Rocket (Rock)
これは今年すごく話題になったと思います。フィラデルフィアの24歳SSWによる7作目?です。若いのに多作家ですごい。私は今作で初めて知りました。そんなにヘビロテしてない気もするけど、かなりいい曲が揃っています。
(Sandy) Alex G - Bobby (Official Video)
この曲がめちゃくちゃよい。男女のハーモニーがヘロヘロだけど素敵です。この曲はそうでもないけど、アルバム全体としてローファイで、個人的にはNeutral Milk Hotelに近いかな、と思ったのですがどうでしょう?あとサッドコア感もあるな。曲ごとに結構幅広い印象です。他にはSportstar、Powerful Manあたりがおすすめ。
9. Julien Baker / Turn Out the Lights (Rock)
TURN OUT THE LIGHTS [帯解説 / ボーナストラック2曲収録 / 国内盤] (OLE13032)
- アーティスト: JULIEN BAKER,ジュリアン・ベイカー
- 出版社/メーカー: BEAT RECORDS / MATADOR
- 発売日: 2017/10/27
- メディア: CD
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これも多分話題作。今年は女性SSWが名作揃いです。ほとんどの曲が弾き語りで、恐ろしくシンプルなアレンジなのですが、美しい声と曲展開で惹きつけられます。聴いてて全然飽きない。こちらは21歳。若い...
Julien Baker - Funeral Pyre (Live)
日本盤のボーナストラックのライブテイク。本人が大のデスキャブ好きを公言する通り、メランコリックでエモい。Appointmentという曲はピアノアレンジで、こちらも非心を揺さぶる名曲です。休日の朝に聴くといいですね~。
8. Calvin Harris / Funk Wav Bounce Vol.1 (Hip Hop)
「世界で一番稼いでいるDJ」カルヴィン・ハリスといえば、「夏」「パリピ」を連想すると思うんですが、「Funk Wav Bounce Vol.1」は一味違って、ヒップホップ中心ですがフューチャーしたアーティストの魅力を最大限に引き出したコアな良作です。Pharrell Williams, Katy Perry, Big Seanとのコラボ曲「feels」なんか最高です。「夏」であることには間違いないのですが。
Calvin Harris - Slide (Official Audio) ft. Frank Ocean, Migos
昨年大名盤「Blonde」を発表したラッパーFrank Oceanをフューチャリングした「Slide」は今年の夏休み、クーラーの効かない実家の部屋で日中ぼーっとしながらずっとリピートしました。チルアウト。
7. Los Campesinos! / Sick Scenes (Rock)
こちらはイギリスはウェールズのバンド、3年ぶりの新作。昔から好きなバンドですが、今作は非常に意外な方向性を出してきました。
Los Campesinos! // The Fall of Home (Official Audio)
何がリードトラックかよくわかりませんが、私はアルバムの中でもフック的な位置のこの曲が好きでした。元々このバンドはBuilt To Spillにおもちゃ箱的アレンジを加えた楽し気なUSインディーサウンドが特徴でしたが、今作は、この曲以外にもゲットアップキッズライクなI Broke Up In Amarate等、エモよりでストレートな曲が多く、気持ちのよい良作だと思います。5 Flucloxacillinも好き。
6. Cloud Nothings / Life Without Sound (Rock)
USオハイオのインディーロックバンド。私は正直、3ピースになってハードな曲が増えた前作「Here And Nowhere Else」はあまり好きではありませんでしたが、今回は前作とも1stとも違う素直でポップなギターロックを聞かせてくれて個人的に大当たりです。
Cloud Nothings - "Modern Act" (official music video)
まさにキラーチューン。かっこいいですね。ディラン・バルディのギターはテクニカルではないけど、独特なコードワークが魅力的で、新メンバーとのフレーズの絡みでもそれが活かされています。エモ・グランジ・オルタナみたいに明確なカテゴライズされる初期と比べて、自分たちの音になってきた気がします。そういう意味で、世間の評価と真逆だけど、今作は最高傑作と言えると思います。
5. Turnover / Good Nature (Rock)
前回の記事のとおりです。省略。
4. Fazerdaze / Morningside (Rock)
Fazerdazeは心地よい8ビートのドリームポップを奏でるニュージーランドの女性SSW。キュートなルックスが素敵です。
Fazerdaze - Lucky Girl (Official Video)
かわいい。聞けばわかると思うので特に解説はなし。
本当に心地よい曲です。
3. Day Wave / The Days We Had (Rock)
これまたドリームポップ。オークランドのマルチ・プレイヤーであるジャクソン・フィリップスによるソロプロジェクト。今回の10選には入れませんでしたが、今年素敵な作品を出した女性SSW、Hazel Englishのプロデュースも手がけました。
Day Wave - Something Here (Audio)
アルバム1曲目。初期のWild Nothingsを彷彿とさせるシューゲイザーテイストも入った爽やかさが素晴らしい。アルバム全体でも捨て曲がなく、どの曲も本当にかっこいいですね。控えめなギターサウンドとシンセがいいバランスで曲の雰囲気を作っていると思います。
Day Wave - Wasting Time - Shows From Schubas
ライブ映像。アルバム音源は宅録に近い形で行ったと思われますが、バンドアンサンブルで聞いても心地よいです。シンセのアレンジ本当に良い。
2. Teen Daze / Themes For Dying Earth (Electronica)
Themes For Dying Earth[ボーナストラック1曲収録 / 解説・歌詞・対訳付]
- アーティスト: Teen Daze
- 出版社/メーカー: PLANCHA
- 発売日: 2017/01/25
- メディア: CD
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エレクトロニカ枠としてはTychoやWashed Outの新作も良かったのですが、衝撃を受けたのはこのTeen Dazeでした。アンビエント、ドリームポップよりのチルウェイブです。
Teen Daze - Themes For Dying Earth (Visual Album)
ヴィジュアル・アルバムということをアルバム全曲聴けるこの動画をご参考ください。初期のTeen Dazeは「明るいTycho」という印象だったのですが、本作はアルバムタイトル通りディープで退廃的なイメージの曲が多いような気もします。気付いたらアルバム聴き終わっている凄い作品。先月発表された本作の続編「Themes For New Earth」も大変良作です。
1. Beach Fossils / Somersault
私にとっての今年のベストアルバムは断トツでブルックリンのインディーロックバンドBeach Fossilsの新作でした。今年の夏は本作あってこそといっても過言ではありません。Beach Fossilsの中でも一番好きになりました。
Beach Fossils - This Year (Official Audio)
リードトラック「This Year」で完全にノックアウトでした。悪く言えば「陰気臭い」これまでのBeach Fossilsのイメージを大きく変えた名曲です。3分弱の曲中、バーズみたいなイントロのアルペジオ、シンプルながら耳に残るベースライン、軽快なボーカル、アウトロのドラマチックなストリングス、すべてがツボ。
Beach Fossils - Down the Line (Official Video)
特に特筆すべきはボーカルだと思います。Sea And Cakeのサム・プレコップを感じさせる軽やかな歌は、今までのBeach Fossilsと比べて力が抜けていて断然に良くなりました。
Beach Fossils - Sugar (Official Video)
やばいでしょこのイントロ。